婦人科

月経の悩み あなたのお悩みは?

毎月の月経は妊娠するための準備。
しかし、この月経が原因のトラブルに悩む女性が増えています。あなたの悩みは?

▶︎月経の周期が不安定でいつ来るかわからない。月に2回来るときもある【月経不順】

▶︎月経中にお腹や腰が痛くなる【月経困難症】

▶︎月経が1~2日で終わってしまう又は8日以上ダラダラ続く【月経量異常】

▶︎月経とは違う出血がある【不正出血】

▶︎月経をずらしたい(月経を早める、遅らせる)【月経移動】

▶︎月経前のイライラなどの精神的不安症状や下腹部痛などの体調不良がある【月経前症候群(PMS)】

月経不順

月経不順とひとことでいっても、月経期間の長さ、周期の長さ、周期がバラバラで一定しないなど、悩みの内容も原因もさまざまです。 基礎体温をつけると、治療の必要があるかどうかが分かります。

無月経

18才までに一度も月経にならない原発性のものとストレスやダイエットが原因の続発性無月経があり、ホルモン治療や漢方治療が必要な事があります。

月経周期異常

正常の場合25~38日周期といわれています。
年に3~4回不定期にしか月経がこない、20日以内の周期で頻繁に月経がくる場合、ホルモン検査後治療を考慮します。

無排卵性月経

月経はあっても排卵がない場合で、基礎体温が一相性で低温ばかりです。
年齢によっては排卵をおこす治療やホルモン治療を行うことがあります。

月経困難症

誰にでも多少の月経痛はありますが、生活に支障があるほどの痛みがある場合を月経困難症とよびます。
月経困難症は、「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」とに分けられます。

機能性月経困難症

特に病気はないものの子宮の発育未熟や形などが原因です。
子宮がまだ未熟で血液を外へ排出するために子宮が過剰に収縮することが大きな原因といわれており、出産などを機会に症状が軽快することが一般的です。
若い女性は機能性月経困難症である場合がほとんどです。
治療としては痛み止めによる対症療法か、漢方、そしてひどい場合はピルを選択するのがよいと考えられます。

器質性月経困難症

子宮筋腫や子宮内膜症などに原因があるものを言います。

月経量異常

月経過多

30分おきにナプキンを交換するような場合や8日以上出血が続く場合、またレバーのような大きな血の固まりが混じる場合は月経過多といえます。

月経過少

2日以内でおわる、ナプキン交換の必要が無いなどは、子宮やホルモンの異常の可能性があります。

不正出血

不正出血とは「性器からの出血で月経時以外に出血すること」です。 排卵日前に出血することがありますが、不正出血の悪性のものには、(排卵日前に出血することがありますが)、中には子宮がんなどの悪性のものが隠れていることもあります。

不正出血の原因及び、考えられる疾患

ホルモンバランスの崩れ

無排卵性周期症、排卵期、ストレスなど

炎症をおこしている

腟炎(大腸菌などの雑菌やクラミジア、トリコモナスなどの性感染症による)

腫 瘍

子宮頚管ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫(粘膜下筋腫など)、子宮がん(頚がん、体がん)

妊娠に関するもの

絨毛膜下血腫(妊娠初期)、流産など

裂傷による場合

性交渉などによる外陰部や腟壁の裂傷

【検査方法】

子宮がん検査、超音波検査、おりもの検査、妊娠反応検査、性感染症検査、血液検査(ホルモン検査など) これらの検査項目から必要な検査を行います。

月経移動(月経を早める、遅らせる)

「旅行や結婚式など大切な予定と月経の予定日が重なるので周期をずらしたい」そんな時はホルモン剤(ピル)の服用により月経を移動することが可能です。月経を早める方法と遅らせる方法の2種類があります。

月経を早める方法

この場合月経がきてから1週間以内の受診が必要です。月経開始後3~7日目より10日間薬を服用すると服用終了後2~3日で月経が始まります。しかし滅多にないですが服用後1週間も月経がこない方もあるので必ずしも確実とはいえません。

月経を遅らせる方法

予定月経の4~5日前より薬を飲み始め、遅らせたい日程の最終日までのみ続けます。
服用終了後2~3日で月経が始まります。1~2日後にくる予定の月経を遅らせることはできませんし、3週間以上遅らせることも無理がありますが、より確実な方法といえるでしょう。

月経前症候群(PMS)

「月経開始の3~10日前から始まる精神的・身体的症状で、月経開始とともに減退ないし消失するもの」を、月経前症候群(PMS (premenstrual syndrome))といいます。月経前になると、「イライラする」「気分が沈んでしまう」「からだの具合が悪くなる」などの経験はありませんか?女性の約80%の方がこのような経験をしていると言われています。このような症状が日常生活に影響が出るようになると、この病名と考えてよいです。カフェインや過度の糖質・脂質摂取が症状悪化につながります。

身体的症状

むくみ、だるさ、食欲低下・亢進、下腹部痛、便秘

精神的症状

イライラ、おちこみ、無気力、記憶・集中力低下

治療方法

低容量ピル(OC)の利用、SSRI(抗ウツ剤)で症状の軽減ができます。

服用について 

OCは、経口避妊薬であり、今の日本で使える最も確実で安全性の高い方法として数年前に認可され、皆さんに少しずつ理解して使っていただけるようになりました。

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