OCは、経口避妊薬であり、今の日本で使える最も確実で安全性の高い方法として数年前に認可され、皆さんに少しずつ理解して使っていただけるようになりました。

診療内容

ピルとは?

1999年に低用量ピル(経口避妊薬:oral contraceptive 以下、OC)が日本でも解禁となりました。ピルの避妊法としてよい点は、避妊効果が高く、女性自身が行えることです。また、ピルを飲んでいると避妊効果以外の好ましい作用もあります。 低用量ピルのメリットとデメリットのバランスは、飲む人の年齢や健康状態、ライフスタイルなどにより異なります。

緊急避妊法「モーニングアフターピル」

モーニングアフターピルとは、モーニングアフターピルは中用量のピルです。モーニングアフターピルは避妊用の低用量のピルに比べてホルモンの量が多く含まれています。そのため、副作用として内服後に気分が悪くなったり、吐いてしまうことがあります。(内服後2時間以内に嘔吐すると薬の効果が期待できないことがあります)
※性交後72時間以内に服用しなければなりません。

ピルの効果と副作用など

OC(ピル)は1日1回1錠を大体同じ時間に飲まなくてはなりません。習慣にすれば特に飲みにくいものではありません。月経の1日目から飲み始めます。薬は2日以上飲み忘れると効果がなくなりますので、一度月経を待ってまた新しいシートから始めます。飲み忘れずにきっちり飲むとシートの最後の週に月経が毎月規則的に来るようになります。

(1)排卵を抑制する (2)精子を子宮に入りにくくする (3)着床しにくくする というトリプル効果で妊娠を妨げます。 
排卵を抑制する効果はそれによって、月経前症候群(PMS)や月経困難症(月経痛)、排卵痛など月経に伴う不快感をとりのぞいてくれます。やめれば排卵が回復して妊娠が可能になります。

副作用も低用量になった事でほとんどなく、ときおり飲み始めのころには不正出血や胃の不調を訴える方もありますが、服用を中止しないといけない場合はほとんどありません。 OC(ピル)は子宮内膜症の治療効果もわかってきており、にきび、良性乳房疾患、卵巣癌の予防にもなるため、着実に利用者が増加しています。 

喫煙している方は、喫煙量と年齢にもよりますが、OC(ピル)を服用すると血栓症にかかる危険性が高まるという報告もありますので、服用を希望される方はご相談ください。